ドル円は「投げ切り」の可能性-ただし「ダメ押し」がある可能性も
ドル円は、先週水曜日から3日連続で急落が続き、金曜日に105.55円の安値を付け、そこから切り返し、今日1円戻りの106.55円を越え、107円を伺う動きとなっています。3日連続の急落があったことと、その後1円以上戻してきていることから、先週金曜日が「投げ切り」の動きだった可能性が出てきました。今後想定される展開は、先週の急落前の108円までの戻りは軽いが、110円までの戻りはある程度の時間がかかり、110円を越えて戻るためには、日米の金融政策に関する発言や発表などのニュースフローが必要、というイメージです。
もっとも、先週金曜日が「投げ切り」ではなく、今後に先週金曜日の安値105.55円を割り込むような「ダメ押し」がある可能性も否定できません。昨日のコメントでもご説明したように、2月13日時点で円ショート筋は2月6日比でポジションを増加させていましたので、その後の3日間だけでポジション整理が終了したとは決め付けにくいためです。
投げが始まってからの過去の値幅が最大5円だったことを考えると、投げの始まりが2月9日NY時間の110円台前半だとすれば、105.55円までの値幅で十分なのですが、投げの始まりを2月13日東京時間の108円台後半だとすると、「ダメ押し」での安値は103円台後半ということになります。現在の106円台後半で、取りたいポジション量の少なくとも半分はポジションを取りたいところですが、最悪の場合103円後半までの「ダメ押し」があっても証拠金不足などの問題が生じないポジション管理が必要です。