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2018年5月7日のマーケット・コメント

ドル円の押し目買いスタンス継続

 

先週末に発表された5月1日時点のシカゴ筋ポジション(非商業ベース)ですが、円ショートが4月24日時点の58,670枚から58,754枚へほぼ変わらず、円ロングが59,253枚から57,349枚へ微減、差し引きは583枚の円ロングから1,405枚の円ショートとなりました。前回のコメントでご説明したように、直近取ったポジションは円ショートは含み益、円ロングは含み損となっています。4月24日から5月1日のドル円の動きは、108円台後半から109円台後半への円安ドル高進行でしたので、円ロング側が一部損切りする形となったことが想定されます。

 

ドル円はフシ目の110円にタッチした後、跳ね返される動きとなっていますが、状況は前回ご説明した時点から変化なく、110円近辺でドルショートするという目線ではなく、108円近辺でドルロングする、という目線で望むべきです。上値の抵抗ポイントは、フシ目の110円のほか、200日移動平均線(現在110.21円)がありますが、それらを上抜けすれば今年1月に下抜けするまで何度か下値抵抗となっていた112円程度まで戻る可能性が出てきます。逆に下値の抵抗ポイントとしては、25日移動平均線(現在108.06円)、75日移動平均線(現在107.51円)がありますが、現在上昇中の25日移動平均線を下回ることはあっても、緩やかな下落から横ばいに転じる75日移動平均線は強いサポートとなると思われます。

 

日本株ですが、明日からまた業績発表が多数あります。これまで発表された会社予想と同様、今後発表される会社予想も慎重なバイアスがかかると思われ、日本株全体の押し上げ要因にはならないでしょう。一方で、米国株の動きが落ち着きを取り戻しつつあり(VIX指数は15程度まで低下)、上記のように大幅に円高が進行する可能性が限られる中、大きく下落するとも思えません。少なくとも業績発表が一巡するまでは、狭いレンジでの値動きが続きそうです。