2018年 6月 22日 (金) |
目先はレンジ相場継続の公算
トランプ大統領の米中貿易戦争開戦宣言から始まった今週ですが、市場反応は週初にリスクオフとなり、株下落、ドル円下落、米国債券上昇(金利低下)となりましたが、その反応は続かず、株反発、ドル円反発、米国債下落(金利上昇)となりました。その後昨日には再びリスクオフの反応となり、振り返ると株もドル円も米国債券も狭いレンジ内での動きでした。
次の注目日は7月6日です。米国の中国に製品に対する制裁関税、それに対抗する中国の米国製品に対する報復関税の実行が始まる日であり、中国が実際にどの米国製品に報復関税を課すかが明らかになることにより、中国側の米中貿易戦争に対するスタンスが明らかになります。またこの日は米雇用統計の発表もあります。
それまでは事前にスケジュールされた注目材料はなく、各市場ともレンジ内での動きが続きそうです。日経平均で言えば22,000-23,000円、ドル円で言えば108-111円でしょう。24日にトルコで大統領選挙がありますが、それがすぐに市場材料になることはないでしょう。
ただ、5月以降に顕在化した2つのリスク、つまり欧州政局不安と新興国通貨下落問題のうち、欧州政局不安は後退しましたが、新興国通貨下落問題はまったく改善されておらず、どこかの時点で限界点を越え、ふたたび市場混乱要因になりえる、ということは忘れるべきではありません。