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2018年7月31日のマーケット・コメント

日銀決定会合終了

 

本日13時過ぎに日銀決定会合の結果が発表されました。発表時刻が通常よりも遅かったことで、何らかの変更があるのではないかという思惑を呼びましたが、金利誘導目標に変更はなく、変更点は事前予想通りにETF買い入れの内訳の変更(TOPIX型を増額、日経平均型を減額)でした。また、「ETFの買い入れ額は市場状況次第で上下に変動しうる」「誘導目標金利水準は経済物価情勢により上下に変動しうる」と、将来の政策調整に含みを持たせる文言が盛り込まれました。

 

この発表を受けて、金利誘導目標の引き上げを警戒していた市場は、ドル円上昇、日本株上昇、債券上昇という反応となりましたが、実質的な変更は何もなかったことから、ドル円、日本株は上昇分を消す展開となりました。

 

次のイベントは7月31、8月1日(結果内容発表は日本時間の8月2日早朝)のFOMCですが、内容は事前予想通り「今回の利上げはなし。漸進的な利上げ姿勢を継続する。」となると思われ、市場変動要因にはならないでしょう。日本株、ドル円ともにこれまでの見方を継続します。