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2018年7月4日のマーケット・コメント

中国によるマイクロン製品販売差し止め報道の衝撃

 

昨日、台湾の半導体大手UMCは、中国の裁判所が米半導体大手マイクロン・テクノロジー社製品の中国での販売に仮差し止め命令を出した、と発表しました。この発表を受けて、昨日マイクロン株は急落し、一時前日比8%安となりました。マイクロン側は、まだ正式な仮差し止め命令は受けていないとし、この件に対するコメントは正式命令を受けてから行なう方針を示しました。2017年のマイクロン全体の売り上げのうち、中国売り上げは5割強で、もし仮差し止めということになれば、同社の業績に対して深刻な影響が出ることは間違いありません。

 

7月6日に米国による340億ドルの中国製品に対する制裁関税の発動を控えるタイミングでの、この販売仮差し止めは、中国が真っ向から米国と戦うつもりであると思わざるを得ず、中国経済への悪影響懸念は一段と高まりました。本日の日本株は、日経平均やTOPIXの下落率は限定的ですが、銘柄ごとに見ると、半導体関連に加えて中国向け売り上げ増加が業績成長を牽引してきた省力化投資関連銘柄が、軒並み大幅下落しています。

 

7月6日の米国による制裁関税発動を受けて、今週末にも中国側が宣言どおり報復関税を発動するのかどうかが判明し、世界経済混乱が幕を開ける可能性があります。もしそうなったら、日本株に対しては完全に弱気転換です。

 

ドル円ですが、リスクオフで円買いという初期反応により下落(円高ドル安)する可能性は否定できませんが、今年2-3月とは違い、米ドルにとってはむしろ上昇要因(新興国通貨やユーロの下落要因)であるため、3月安値の105円割れまでの下落はなく、108円をサポートラインと考え、一時的なショック安があったとしても107円程度までと考えられます。スタンスとしては、今ドルショートするのではなく、押し目でのドルロングです。円買い反応は継続せず、米ドルへの追い風を背景にいずれドル円は戻ると思われるためです。

 

とりあえず今週末の中国の対応に大注目です。