2018年 9月 13日 (木) |
日本株は先物主導で上昇しているが・・・
本日の日本株は、昨日の米国株、本日の中国株、ドル円ともにほぼ横ばいにもかかわらず、上昇しています。昨日や一昨日ほどではないものの、引き続き景気敏感業種は弱い動きとなっており、明らかに先物主導の上昇と言えます。今朝の日経平均先物の動きを振り返ると、CMEやイブニング・セッションの引けとほぼ同値の22,630円で8時45分に寄った後、9時からわずか5分間で200円の急騰となっており、明らかに不自然です。
明日は先物とオプションの清算値が決まる、いわゆるメジャーSQであり、それに向けた先物・オプション業者のポジション事情による動きだと思われます。つまり、その事情は明日の寄りで解消されるということであり、先物の買い上げ需要は無くなります。日経平均は5,6,7,8月に続き「23,000円の壁」に5度目の接近となっていますが、壁を上抜く材料は見当たらず、今晩のトルコ中銀の政策金利決定による新興国通貨下落問題再燃リスクや、中国株の2016年安値下抜けのリスクがあり、日本株は21,500-23,000円のレンジの中での下落となる可能性が高いと思います。
日本株のトレーディング・セルを推奨します。最終的にはレンジを下抜けると予想するものの、買い戻しはレンジ・キープ(レンジを下抜けはしない)を前提に行なうべきです。