安川電機(6506)の第3四半期業績発表
本日16時に安川電機(6506)が第3四半期業績を発表しました。通期予想営業利益は、前回の業績発表で655億円から590億円に下方修正されましたが、それが今回530億円に再下方修正されました。結論としては、その530億円も未達に終わる可能性が窮めて高いと思われます。
今期の営業利益を四半期ごとに見ると、第1四半期(3-5月)172億円、第2四半期(6-8月)133億円、第3四半期(9-11月)111億円となり、今回下方修正された通期予想の530億円から逆算すると、第4四半期の会社予想は114億円となります。一方、今回開示された四半期ごとの受注は、第1四半期10%増、第2四半期4%減、第3四半期9%減となっており、特に中国(売り上げ全体の23%)からの受注は、2%減、11%減、25%減となっており、第4四半期の営業利益が第3四半期と同水準になるとは思えず、通期の営業利益は500億円に満たない可能性が高いでしょう。
最も深刻な問題は、中国からの受注の底打ち反転時期が見えないことです。2017年度の四半期ごとの中国からの受注は、36%増、34%増、38%増、47%増でした。明らかに過剰設備投資による特需です。本格的な特需の修正は、第3四半期の25%減から、まさに始まったばかりで、少なくとも今後1年間は大幅な受注減少が続くでしょう。2019年度の営業利益は2016年度の304億円と同水準かそれ以下となる見込みで、今期営業利益が500億円で着地したとすれば、来期営業利益は40-50%減益ということになります。