12月FOMC議事録
昨日、米国で利上げを決めた昨年12月19日FOMCの議事録が発表されました。議事録で「多くの参加者が、金融政策の更なる引き締めに辛抱強くなれる余地がある」ということが明らかになり、FRBが今後の利上げペースのスローダウンを意図していることが確認されました。12月19日に発表されたFOMC声明文では「金利を漸進的に更に幾分か引き上げる」とされた一方で、1月4日のパウエル議長の講演では「利上げは状況次第で柔軟に対応する」とされ、今回の議事録で利上げ継続への姿勢は、講演内容と同様にトーンダウンしたことが確認されました。
議事録の発表を受けて、FRBのハト派シフトが確認されたとの見方で、米ドルは全面安、米国株は小幅上昇、米国10年国債利回りは小幅低下となりました。ドル円が108円割れまで下落したことや、トランプ大統領と民主党の予算交渉が決裂に終わったことを受けて、日本株は下落しています。戻り相場の目処である3分の1戻しが20,199円、半値戻しが20,824円、25日移動平均線が現在20,894円(1日80円程度のペースで低下中)です。過去の経験則の「3分の1は必ず戻るが半値は微妙。25日線にワンタッチするまで戻ることが多い」を当てはめると、「昨日の高値20,494円が戻り高値」になってもおかしくないが、「明日以降来週中のどこかで20,700-20,800円程度までの戻りがあり、低下中の25日線にタッチしてそこが戻り高値になる」というシナリオもあり得ます。
「今週中に(1月11日オプションSQに向けて)戻り目処である半値戻り20,824円近辺まで戻ったら売り、今週中にその水準まで戻らなかったら来週中には売り」
とご説明しましたが、SQに向けて20,824円近辺までの戻りはなかったので、「来週中に20,500円を越えてきたら売り上がり、来週後半になってもその水準まで戻らなかったら売り」
とします。まお、来週末には25日線は20,494円を下回ることが予想されます。