日本株先物は打診でカラ売り開始すべき
日経平均先物は、オプションSQの先週金曜日に23,640円の高値を付け、昨日のイブニングで23,000円まで下落し、本日は23,300円台まで戻しています。ここは打診(フルポジションの4分の1くらいのイメージ)で売りを入れるべきと考えます。理由は以下の点です。
1.流れの変化
10月11日から10月28日は「先物も現物も買い戻し主導で、指数上昇、景気敏感株上昇」
10月29日から11月8日は「先物の買い戻し続き指数は上昇だが、景気敏感株の買い戻しは終了で現物株の動きに特色ない」
昨日は、はっきりと「先物に投げっぽい売りが来て指数下落、現物株は景気敏感株主導での下落」に変化。今日も現物株は先物連動しているだけ。
2.買い戻し主導の上昇波動の持続性
買い戻し主導の買い波動が継続している間は大きな押し目なく上昇が続く。大きな押し目があったら、それは上昇波動終了のサイン。
買い戻し主導の上昇波動が、高値から500円以上下げてから復活した例は記憶にない。
3.今年の相場リズム
今年を振り返ると2-3ヶ月上げて1ヶ月下げる、というリズム(その間業績悪化はずっと継続だが)。
1月上、2,3月横、4月上、5月下、6,7月上、8月下、9,10月上だったから、リズム的にもそろそろ下。
4.裁定売り残の減少
9月6日時点で1兆6,945億円まで積み上がった裁定売り残が、その後、先物主導で買いが入り続けた結果、11月8日時点では4,097億円まで減少。「裁定売り残の買い戻し」のエネルギーは大きく減少。
5.香港株との連動
一昨日くらいから香港株との連動性が高まっている。香港問題は長期化が見込まれ、香港株が本格反騰する可能性は低い。
打診売りのあと、もしもう一段の上昇があっても、逆に23,000円を割り込んで下落するようでも、どちらでも追加売りすべきです。可能性は低いと思いますが、もし23,640円を超えて上昇するようなら、一旦撤退して仕切り直しです。