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2019年5月22日のマーケット・コメント

4月の日本貿易統計-対中輸出は大幅減少続く

 

本日発表された4月の日本の貿易統計ですが、輸出は前年同月比2.4%減の6兆6,588億円、輸入は同6.4%増の6兆5,983億円で、貿易収支は604億円の黒字と貿易黒字は大幅減少しました。対中国では、輸出が同6.3%減の1兆2,329億円、輸入は5.9%増の1兆5,512億円でした。他地域では、対米では輸出の増加が続いていますが(4月は9.6%増)、中国を除くアジア向け輸出は6ヶ月連続の減少(4月は3.3%減)、EU向けは3ヶ月ぶりの減少(4月は2.6%減)となっており、日本の製造業各社の業績動向は悪化が続いていることが示唆されました。

 

更に言うと、トランプ大統領が2,000億ドルの中国製品に対する関税率の10%から25%への引き上げを宣言したのが5月5日、発動されたのが5月10日、ファーウェイに対する事実上の取引禁止を決めたのが5月16日と、米国の対中制裁が激化したのは今月に入ってからであり、5月以降の対中輸出は更なる減少が予想されます。

 

日本株ですが、5月14日付と5月16日付のコメントでご説明した通りの「日経平均などの指数はボックスの動きとなるが、中国関連銘柄を中心に景気敏感業種はアンダーパフォームが続く」という予想通りの動きになっています。ご説明したとおり、個別銘柄の当面の安値めどは、年末年初の安値です。安川電機(6506)やオムロン(6645)など、中国関連銘柄にもかかわらず、現状の株価が年末年初の安値を大きく上回っている銘柄もあり、それら銘柄にはカラ売り姿勢継続で臨むべきと考えます。