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2020年10月16日のマーケット・コメント

バブル色が各所で散見される-末期症状か

 

メディアで話題になったためご存知の方も多いと思いますが、韓国の人気グループ「BTS」の所属事務所である「ビッグヒットエンターテイメント」が昨日韓国証券取引所に上場し、公募価格を2倍以上上回る初値を付けたあと、更に上昇して時価総額は一時1兆円を超えました。その後は下落が続き、現在は昨日の高値から40%以上下落していますが、それでも時価総額は5,000億円を超えています。営業利益は100億円程度で、先行きが見通しにくい芸能界ビジネスであることを考えると、この時価総額はバブルです。なおサザンオールスターズなど多数の芸能人が所属する日本のアミューズ(4301)の時価総額は500億円です。

 

出前館(2484)にも注目です。昨日2020年8月期通期業績を発表しました。売り上げは55%増でしたが、先行投資費用のため営業利益は26億円の赤字、当期純利益は41億円の赤字でした。今期業績見通しは、売り上げ2.7倍、営業利益、当期純利益ともに130億円の赤字と発表されました。同時に中期経営計画が発表され、2023年8月期の営業利益は120億円を目標とされました。本日の市場反応は、寄りこそ小安く始まりましたが、すぐに上昇に転じ買いが買いを呼ぶ形で10時過ぎにはストップ高をつけ、その後もストップ高近辺で推移しています。本日の売買代金は全市場で第3位です。営業利益120億円のときの当期利益を80億円とすればEPSは約100円になりますので、今日の株価はそれをベースにしてもPER37倍です。「足元の業績動向は無視して、楽観的な中計を高評価する」という現象は2000年前半や2005年にも見られました。バブルです。

 

本日の売買代金上位銘柄を見ると、マザーズ上場の成長株がずらっと並んでいますが、大幅上昇している銘柄、小動きな銘柄、大幅下落している銘柄が混在しています。10月12日付コメントでご紹介したチェンジとBASEは小動きです。全面高しているなら「バブルは絶好調で進行中」ですが、動きがまばらになってきている以上「バブルの本格的崩壊は時間の問題」ということです。