2020年 3月 10日 (火) |
日銀保有ETFについて
本日、参院財政金融委員会で黒田日銀総裁は、「現在保有しているETFの平均簿価は日経平均で19,500円程度」と回答したとのことです。もしその数字が正しければ、本日の下落で日銀保有ETFは簿価割れ、つまり含み損を抱える状態になったことになります。そこで黒田総裁の回答を鵜呑みにするのではなく、過去の日々のETF購入実績と日経平均を使って検証してみました。
昨日時点で、累計購入額は27兆8,578億円(すべてのETF)、推計簿価は19,785円と算出され、黒田総裁の発言はほぼ正しいことがわかりました。つまり現状水準からの更なる株価下落は、日銀保有ETFに兆円単位の含み損を発生させることになります。今回の新型コロナウィルス対応に加え、日銀のETF購入も安倍政権批判の材料になりそうです。