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2020年3月13日のマーケット・コメント

初めての第3波動-今日で早くも目標達成

 

昨日のコメントでリスクシナリオとしていたことが現実となりました。3月10日の高値19,970円から本日の安値16,691円までの下落率は16.4%と「一波動の下落率は平均15%、レンジは17-13%」というノルマを達成しました。その後の戻りは「3分の1は戻るが半値は微妙」という経験則に当てはめると、3分の1戻りは17,784円、半値戻りは18,331円となりますので、18,000円トライ程度までの戻りはありそうだが、一時18,000円台回復程度が限界、ということになります。機敏に動けるようであれば、一旦戻りを取りにいける機会です。

 

現物株を見ると、今日は明らかにアクティブ・マネージャーに持たれている銘柄が、業績動向や業種に関係なく大きく売られています。資産配分の変更に伴う、保有全銘柄の一部売却が出ている事が伺えます。この動きになったら、この動きは1-3ヶ月程度、断続的に続きます。もし戻りを取りに行くとしても、先物や指数連動ETFで行なうべきであり、個別銘柄で行なうべきではありません。

 

「いい銘柄」ほど広く保有されており、売り対象になりやすいため、結果として「いい銘柄ほど売られる」という現象が継続することが想定されます。為替市場では「有事の米ドル買い」の様相がはっきりしてきました。ドル円は両サイドのポジションが大幅減少したと想定され、乱高下しながら緩やかに円安ドル高進行していくと思われます。