2020年 3月 2日 (月) |
日米株ともに当面の下げ幅達成-戻りの目処は?
前回のコメントで、当面の下値目処として
「S&P500の起点から15%下落は2884、13%-17%下落は2817-2952となります。日経平均の場合は15%下落は20,236円、13%-17%下落は19,760-20,712円となります。」
とご説明しました。28日のNY市場で、S&P500の安値は2,855.84、日経平均先物の安値は20,460円まであり、完全に下落1波動の目処達成となりました。
米国ではFRBが3月の緊急利下げを示唆、日本でも黒田日銀総裁が追加的措置を示唆したことを受け、本日の日本株は上昇に転じています。目先の戻り目処ですが、S&P500の3分の1戻しは3,035、半値戻しは3,125、日経平均の3分の1戻しは21,576円、半値戻しは22,134円となります。「3分の1戻しはあるが半値戻しは微妙」という過去の経験則に当てはめると、S&P500の戻り目処は3,100程度、日経平均は22,000円程度となります。
日経平均先物の今日の高値は21,590円まであり、すでに3分の1戻しは達成しており、最も早ければ今日の高値を起点に下げの第2波動が始まってもおかしくない状況です。月初の本日はリスク・パリティ運用のリバランスによる米国株売りが出る可能性があること、ウィルス被害は金融緩和では効果が限定的なことなどを考えると、戻りを取りに行くのではなく、戻ったところを売りなおすという対応で望むべきだと考えます。