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2020年4月1日のマーケット・コメント

新四半期入りで日本株は早速大幅下落

 

これまで何度か「日本株市場には3月末株価を意識して下支えの力が働いているが、4月に入るとその力がなくなることに加え、四半期が変わることで資産配分変更を行い、株への配分を削減する動きが始まる」とご説明してきました。本日の日本株は、昨日の米国株下落を受けて下落で始まったものの、14時ごろまでは比較的底固い動きでしたが、14時ごろから下げ足を速め、結局大幅下落で引けました。

 

「1波動の下落は直近高値から15%程度、その後の戻りは下げの3分の1は戻るが半値は微妙」という経験則に当てはめると、今回の直近高値は3月25日の19,564円なので、15%下落は16,629円、起点を昨日の高値19,336円とすれば15%下落は16,436円となります。3月は下落波動が第3波まである、珍しい形になりましたが、連続しての下落波動は第2波動まで、という通常パターンに当てはめると、当面の安値めどは16,500円近辺、その後の戻り目処は17,500円近辺、その後の第2波動の安値めどは15,000円近辺、その後はしばらく15,000-16,500円のレンジでの乱高下、となります。

 

3月末を強く意識した力は日本株特有のものですが、四半期が変わって資産配分変更に伴う株売りは、グローバルに共通のものです。まずは本日の米国株に注目です。

 

ドル円ですが、直近の下落は3月末に向けた日本企業のレパトリと考えていましたが、本日も終始上値が重い展開で、やや意外感があります。短期投資のポジションはドル買い(円売り)ドル売り(円買い)ともにかなり縮小しており値動きが軽くなっているのはわかるのですが、もう少し他資産との相関を見極める必要がありそうです。