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2020年4月22日のマーケット・コメント

新たな下落波動?-手がかりは今日の米国株が反発か続落か

 

昨日の米国株は大幅続落となり、本日の日本株も朝方は一気に19,000円を割り込みましたが、結局引け値では19,000円がサポートとなりました。4月10日以降、先物では明らかに19,000円がサポートラインとなっています。4月13日(先物安値18,980円)、4月14日(同18,940円)、4月17日(同18,990円)、そして本日の先物安値は18,830円でした。ただ本日以外は、先物の安値はすべて前日のイブニング・セッションで付けており、日中ザラ場で日経平均が19,000円を割り込んだのは4月8日以来です。もし19,000円を明確に下回ったら、18,000円台にフシはなく、次のフシは4月2日(先物安値17,570円)、4月3日(同17,520円)、4月4日(同17,570円)が対応する17,500円水準です。

 

もし19,000円がサポートとして機能せず、すでに新たな下落波動が始まっているとすれば、起点は4月17日の日経平均高値19,922円になりますから、そこから15%下落(1波動の平均的下落率)は16,934円となります。そこまで下落するとして、次の戻り目処は3分の1戻りが17,930円、半値戻りが18,428円となります。「17,000円割れまで下落するも3月の安値は更新するには至らず、一旦18,000円台を回復する」という予想される動きに違和感はありません。

 

一方、まだ19,000円がサポートして機能し続けている、という可能性もあります。その場合は、ここ2週間ほど続いている19,000円台での上下動が継続、ということになります。そのどちらになるのかを見極める重要な手がかりが、今晩の米国株です。最も新しいリスク要因の原油価格は、限月交代したWTI先物6月限りは、昨日は4月20日の引け値20.43ドルから一時6.50ドルまで急落後、引け値では11.57ドルまで戻し、今日のアジア時間では一時14.19ドルまで上昇するも下落に転じ、現在は10ドル台でのもみ合いと乱高下は続いています。

 

もし今日の米国市場が原油価格の乱高下を嫌気してリスクオフ反応が進めば、米国株大幅続落となるでしょう。もしそのような反応にならなければ、2日連続での大幅下落の反動で小幅反発でしょう。小幅続落や大幅反発のイメージは持てません。なお、現在の米国株の時間外先物は小幅反発となっています。言うまでもなく、今日の米国株が大幅続落なら新たな下落波動入りがほぼ決まり、小幅反発なら日経平均19,000円はまだサポートして機能する、ということになります。言い換えれば、日本株が独自に下落して日経平均19,000円を明確に割り込んでいく、という展開は考えにくい、ということです。

 

なお、4月7日付コメントでご説明した「17,500-19,000円の乱高下」はもはやイメージしにくくなりました。そのときにイメージしていた動きは、19,000円台での上下動となったからです。