日本株は頭打ちの動きに-米国株とシンクロすればピークアウトへ
米国株は6月には入ってから6連騰となっていましたが、昨日久しぶりに下落しました。日本株は、昨日時点から米国株のある程度の下落を見込んでいたと思われ、本日は前日比変らず近辺での推移となっていますが、ここ数日を振り返ると、日本株は明らかに頭打ちの動きとなっています。これは日経平均のチャートを見てもピンと来ませんが、日経先物のここ数日の日中足を見るとわかります。
まず、私が結果的に判断を間違えた6月4日です。6月3日のイブニングで米国株が小幅高推移の中、日経平均先物は22730円で寄った後、イブニングは22970円で引けました。6月4日日中は22980円で寄った後、午前中に22490円まで急落しました。更に、6月5日夜の雇用統計ポジティブ・サプライズを受けて米国株が大幅上昇し、その日のイブニングは23310円の高値まで上昇し、引けは23160円でした。それを受けた月曜、寄りこそ23240円と高寄りしたものの、すぐに下落に転じ、23000-23200円でのもみ合いとなりました。さらに月曜日のイブニングでは、米国株上昇の中、日経平均先物は23200円が重い展開が続き、ドル円下落を受けて途中に23000円割れまで急落する局面もありました。昨日も23190円で寄ってから22930円まで急落し、その後も22950-23100円でのもみ合いでした。
更に昨日のイブニングでは、欧米株先物の下落拡大を受けて、23000円で寄った後22700円まで急落しました。この昨日のイブニングの動きは、ここ数日間日本株は米国株に割り負けているにもかかわらず、米国株が下落すれば同様に下落するということを示唆する動きだったと思います。今日は欧米嘉部時間外先物が上昇していることもあり、23000円台回復となっていますが、23100円から上値の重い展開となっています。現物の日経平均の日足を見ると、今週月曜日に23000円台回復してからも堅調な動きに見えますが、日経平均先物は日中の23200以上の滞留時間はほとんどなく、明らかに頭を抑えられている動きであることがわかります。
日本株のバブル的上昇はかなり煮詰まってきた感が出てきたわけですが、6月4日のコメントでもご説明したとおり、ピークアウトから下落転換するためには米国株とのシンクロが必要です。ちょうど米国時間の今日(日本時間の明日早朝)にFOMCがあります。FOMCは米国市場にとって重要イベントです。上昇が続いてきた米国株が、もしFOMCを受けて明確に下落するようであれば、米国株がピークアウトから下落転換した可能性が高まります。それを受けて、もし明日の日本株が素直にシンクロして下落するようなら、世界株のピークアウトから下落転換の可能性が更に高まります。
結論としては、もし今日の米国株がFOMCを受けて明確に下落し、明日の日本株も下落するようであれば、「おそらく終わり」と判断され、売りポジションを本格的に作るべきでしょう。もしそうならない場合は、様子見継続ですが、「おそらく終わり」の動きが出るのにそう時間はかからない(高い確率で今月中)感覚です。