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2020年6月4日のマーケット・コメント

日本株は50%の確率で今日でピークアウト-あとは米国株がシンクロするか

 

昨日のコメントでご説明したことが、早速今日起こりました。

 

今日、日経平均先物が22,970円で寄ってから、なんの悪材料もない中、22,490円まで下落し400円以上の下落となっています。これは典型的なピークアウトのサインです。

 

ただ、問題は今日の米国株がシンクロするか(同様に下落してくれるか)です。2013年5月は、明らかに日本株だけが突出して上昇しましたので、日本株独自に過熱相場は終焉を迎えましたが、現在は米国株を初めとして世界的に過熱相場ですので(日本株は特に過熱していますが)、世界株の先導役である米国株の動きが同調することが、過熱相場のピークアウトから下落転換に必要になります。

 

今日の米国株がシンクロした(少なくとも1.5%程度以上の下落。理想的には昨日の上昇の全戻し)場合、ピークアウトから下落波動入りの可能性は100%になります。

逆に、今日の米国株がシンクロしない場合、今日の日本株の動きは予行演習的な動きだった、ということになります。そのため、現在の確率は50%ということです。

ただし、シンクロしない場合でも日本株が今日の高値を更新しない限り、下落波動入りが近いと意識すべきです。

なお、現在の米国株時間外先物は小幅下落の推移となっており、なんとも言えません。

 

現在、売りポジションをお持ちでない場合、売り始めるべきでしょう。ただし、一気にポジションを取るのではなく、何回かに分けましょう。

すでに売りポジションをお持ちの場合、確率が100%になってから売りましょう。(今日は様子を見て、今晩の米国株がシンクロし、明日の日本株も下落するところで売りましょう。)

その後は、昨日のコメントでも強調したように、順張りで売っていくことが重要です。もし予想に反して株価が反発した場合には、絶対に逆張りで売り向かってはいけません。

 

なお、今回想定している下落は、過熱相場の修正(上がりすぎの修正)であり、下値目処は重要なフシメである日経平均21,000円です。これまでご説明しているように、3月のような本格下落には、市場の業績見通しがV字からL字に変ることが必要です。

 

書いているうちに、後場は底値から結構戻ってきており、やや意外感があります。今日の売りポジションは打診程度とどめ、明日以降の展開を見ていく必要がありそうです。