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2020年9月4日のマーケット・コメント

今日の雇用統計が米国株バブル崩壊の決め手になるか

 

昨日の米国株は、これまで株価上昇を牽引してきた大型グロース株主導で大幅下落となりました。NYダウは2.8%下落、S&P500は3.5%下落、NASDAQは5.0%下落となり、VIX指数は33.60に大幅上昇しました。いずれも6月11日以来の変動率の大きさです。象徴銘柄のテスラモーターズは9.0%下落、アップルは8.0%の下落となりました。昨日のコメントでご説明したように、兆しはいくつかありましたので、昨日が米国成長株バブル崩壊の初日になったとしても不思議はありません。そうではなく、一旦戻って仕切りなおしの可能性もあります。

 

それを決定付けるのが日本時間21時30分に発表される雇用統計です。米国成長株バブルは「上がるから買う、買うから上がる」の需給の好循環が背景であり、だからこそ私は以前から「バブル」と呼んできました。しかし一般的には「バブル」とはされずに、FRBをはじめ各国中央銀行がコロナ対策で猛烈な資金供給をしていること、およびそれにより金利が超低位安定推移となっていることが、成長株の高いバリュエーションを正当化している、とされています。

 

もし本日の雇用統計が予想よりも強い内容だった場合、FRBの超緩和政策の持続期間が当初の見込みよりも短期化するかもしれない、という連想につながり、長期金利上昇という市場反応になった場合、成長株の高いバリュエーションは正当化できなくなる、ということになり、成長株を利食いたい投資家の背中を押すことになるでしょう。そうなれば「下がるから売る、売るから下がる」に需給循環の逆回転が始まりバブルは崩壊に向かいます。

 

雇用統計が予想よりも弱い場合、一旦成長株が反発する可能性はありますが、それはバブルが延命するというのではなく、次のきっかけを待ってからバブル崩壊が始まる、ということに過ぎません。前回の米国株大幅下落は6月11日でしたが、個人投資家主導でのバブル本格化は7月に入ってからであり、多くの新規参入個人投資家にとって、大幅下落は初めての経験です。昨日の米国株の動きは、彼らをビビらせるには十分だったでしょう。イケイケのマインドは、逃げ遅れたらヤバイ、に変りつつあるでしょう。

 

9月7日は米国はレーバーデーの祝日で、今週末は3連休になることも、ポジション解消を誘いやすい要因です。まずは21時30分の雇用統計に注目です。