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2021年12月10日のマーケット・コメント

米CPI発表を受けた来週の投資戦略

 

今晩は注目の米CPIの発表があります。さらに12月15日にはFOMCがあり、テーパリング加速が議論されます。パウエルFRB議長の米上院銀行委員会での発言を受けた12月1日付のコメントで、12月15日FOMCで「テーパリングは1月から減額額が毎月300億ドル(米国債200億ドルと住宅ローン担保債券100億ドル)となり、3月に終了となると思われます。」とご説明しましたが、もはやその内容は完全に市場コンセンサスとなっています。テーパリングを早期終了させ、政策の自由裁量を早期に確保する、という方針には、誰も違和感を覚えないということでしょう。

 

ただ逆に言うと、この段階でテーパリング終了時にインフレ状況を含め、経済状況がどうなっているかはわからないため、12月15日FOMCではテーパリング終了後の方針の議論には踏み込めないでしょう。すなわちテーパリング終了後に「すぐに利上げに移行する」とも「しばらく利上げはしない」とも、どちらのニュアンスも出さず、終了後は状況に応じて柔軟に行動する、というパウエル議長の発言が繰り返されるだけだと思います。

 

つまり、FOMCでは何も追加材料が無いコンセンサス通りの内容になり、市場心理を中立化させるきっかけとなると考えます。もし今晩の米CPIが上ぶれて市場が悲観的反応(株安債券安)となれば、FOMCの決定が悪材料で尽くしとなり市場は反発、もし米CPIが下ぶれて市場が楽観的反応(株高債券高)となれば、FOMCの決定が楽観を打ち消す材料となり市場は反落、となると想定されます。

 

投資行動としては、米CPIを受けて市場が悲観的反応になるのであれば、週明けの日本株は押し目買い姿勢、逆に米CPIを受けて市場が楽観的反応になるのであれば、週明けの日本株は戻り売り姿勢で、15日のFOMCを迎えるべき、ということになります。