2021年 5月 14日 (金) |
PPIも上ぶれ-今晩は小売売り上げと輸出入物価の発表
昨日発表された米PPI(生産者物価指数)は、前年比では事前予想の5.8%に対して実績は6.2%、前月比では事前予想の0.3%に対して実績は0.6%と、CPIに続き上ぶれとなりました。市場は前日のCPIの上ぶれを見て、PPIのこの程度の上ぶれは想定の範囲内だったようで、米国市場では株反発、長期金利低下(長期債券上昇)、米ドル小幅下落となりました。米国株の反発を受けて、本日の日本株も大幅反発となりましたが、個別銘柄の動きを見ると物色の方向性が出ておらず、3日間で大幅下落した後の先物主導の自律反発という内容です。
PPIの上ぶれに米国市場が反応しなかったからといって「予想以上のインフレ圧力が長期金利を押し上げ、株式市場のバリュエーションを押し下げる」というストーリーが終わったわけではありません。以下のように、今日も重要な経済指標の発表がいくつもあります。
日本時間21時30分発表
4月の小売売り上げ(前月比):事前予想1.0%増、前月実績9.8%増(注:2月の寒波の影響で3月は非常に大きな数値でした)
4月の輸入物価(前月比):事前予想0.6%増、前月実績1.2%増
日本時間22時15分発表
4月の鉱工業生産(前月比):事前予想1.0%増、前月実績1.4%増
4月の設備稼働率:事前予想75.0%、前月実績74.4%