2021年 8月 20日 (金) |
チャートで占う目先の日経平均の安値
8月5日付のコメントで、日経平均のチャートには4点を通る強い抵抗ラインが描けることをご説明しました。ここではそれを発展させ、目先の日経平均の安値を占いたいと思います。
まず、もみ合いながら緩やかに下落する状況のチャート分析のポイントですが、抵抗線(白線)の起点となるポイントの次の安値を起点に抵抗線と平行な線を描きます。この赤線がもみ合いの下値目処となります。5月に一瞬赤線を下回る状況がありましたが、それ以外は赤線を下回っていません。この赤線は現在26,641円にあり、1日で15円下落します。
ただ、7月や8月の戻り高値は白線の抵抗線に届いておらず、6月高値を起点に下落の角度が変わったようにも見えます。そこで6月高値を起点に7月高値を通る直線(グレー線)を引くと、8月高値も通ることがわかります。3点を通る直線ですので、抵抗線として意味を持ちます。上記と同様に、6月安値を起点とする抵抗線に平行な線(紫線)を引くと、現在26,570円にあり、1日で29円下落します。7月9日の安値が紫線上にあり、ラインとしての意味を持ちます。
以上を合わせて考えると、目先の日経平均の安値めどは、26,000円台半ばということになります。その水準は昨年12月に1ヶ月間もみ合った水準でもあり、フシメとしては強いものになります。