日経平均は戻ってくるようなら戻り売り-戻りのめどは?
前回のコメントで、チャート分析によれば安値めどは26,500円程度で、そこまで下がれば買いで戻りを取りに行くべき、とご説明しました。しかし先週金曜日の米国株が反発したことを受けて、今日の日経平均は500円もの大幅反発となりました。相場のフェーズが「高値もみ合い」であるという見方に変化は無く、戻ってくるようなら戻り売りで再び下落を収益化する戦略が有効と考えます。
目先の戻り目処ですが、前回のコメントでご紹介した2本の抵抗線は、2月高値を起点とする強い抵抗線(白線)は、現在28,800円程度に位置しており、6月高値を基点とするそれほど強いとは言えない抵抗線(グレー線)は、現在28,000円程度に位置しています。移動平均線の中で、抵抗線として機能してきた75日線(緑)は、現在28,363円に位置しています。ただ、75日線が下向きとなり抵抗線となった6月には、75日線を瞬間的に上回る動きが何度かありました。2月高値を起点とする抵抗線は「万が一ここを超えたら買い転換」というほどの強い抵抗線であり、その水準に到達せずにピークアウトする可能性が高い、と見るべきです。なお、直近高値は8月12日の28,280円です。
以上を総合的に考慮すると「少なくとも28,000円程度までは戻るが、28,800円を超えることは無く、75日線を瞬間的に超え28,500円を付ける可能性も限定的」という結論になります。したがって「28,000円近辺から売り始め、一時的に28,500円程度まで戻っても困らない(追証などにならない)ように売り上がる」という戦略が機能しそうです。