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2022年1月31日のマーケット・コメント

米FFレート先物市場が織り込む今年の利上げ幅-目先考えられる最大値に

 

1月21日付コメントで、米FFレート先物市場では、1回の利上げ幅を0.25%だとすると、2022年に4回2023年に3回の利上げを織り込んだ水準にある、とご説明しました。先週のFOMCを受けて、米FFレート先物は、2022年12月限りが1.225%、2023年12月限りが1.805%と更に水準を切り上げました。2022年には1回0.25%の利上げをほぼ5回織り込んだ水準です。

FFレート先物20220131

今年残るFOMCは、3月16日、5月4日、6月15日、7月27日、9月21日、11月2日、12月14日の合計7回です。先週1月26日FOMCの前の市場コンセンサスは「3,6,9,12月の各会合で利上げ。バランスシート縮小(QT)開始は9月に発表、10月から開始。」でしたが、現在では「3,6,9,12月の4回の利上げに加え、5月または7月にも利上げ、5月または7月のQT開始発表(QT発表の会合では利上げは行なわれない)」と変化しています。

 

2月16日に1月26日FOMC議事録が発表されますが、市場コンセンサスを更にタカ派化させる内容が盛り込まれているとは思えず、次回の3月16日FOMCの内容も同様でしょう。FRBとしては「インフレ・ファイター」であることを政治家にアピールし続けながらも、実際には今後のインフレ動向を見ながら金融政策変更を行なう以外に選択肢はないからです。

 

その意味では、やはり4月10日頃に発表される3月分の米CPIがきわめて重要になるでしょう。CPIが急上昇を始めた昨年3月分のCPIが比較対象となっても、CPIの数値に沈静化の兆しが見られないということになれば、FFレート先物市場は一部で言われている「1回0.50%の利上げ」または「毎会合での利上げ」を織り込み、2022年12月末限り先物は1.50%に達し新たな米国株押し下げ要因となる可能性が高いでしょう。

 

逆に言うと、3月分CPIの発表までは、市場が現状以上にFRBのタカ派化を織り込む材料は無く、当面のタカ派化織り込みは最大となっており、更なるタカ派化の織り込みが米国株の下落要因になることは当面想定できません。すでに米国株は先週金曜日に上げ下げはあったものの最後には大幅上昇の高値引けとなっており、リバウンドの波動が始まった可能性が高いと思います。戻り目処ですが、NYダウでは1月5日高値36,953ドルから1月24日安値33,150ドルまでの下落の、61.8%(フィボナッチ数)戻りの35,500ドル、3分の2戻りの35,685ドル、76.4%(フィボナッチ数)戻りの36,055ドルが挙げられます。

 

米国株がザラ場安値を付けたのは1月24日でしたが、日本株は1月27日に独自の大暴落となりました。28日の日中の日経平均先物の引けは26,710円でしたが、28日のイブニングでは欧州時間に一時日中引け比500円近く安い26,230円までの下落がありました。本日は27,000円台回復の動きとなっており、日本株も28日イブニングでダメ押しが入りリバウンドの波動が始まったと思われます。戻りの目処に変更なく「28,000円は回復するが29,000円まで届くかどうか」です。リバウンド取りのポジションは、28,000円近辺で利食うべきでしょう。

 

なお、日経平均の今年の1月5日の高値29,388円から1月27日の安値26,045円の61.8%戻りは28,111円、3分の2戻りは28,273円、76.4%戻りは28,599円になります。75日線が28,646円、200日線が28,680円に位置しており、やはり28,000円台後半は相当上値が重くなりそうです。