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2022年12月12日のマーケット・コメント

米PPI-今週はCPIとFOMC

 

先週金曜日に発表された11月の米PPIですが、事前予想の前年比+7.2%に対して実績は+7.4%と上ぶれました。また前月実績は、前年比+8.0%から+8.1%に上方修正されました。また同日発表されたミシガン大学消費者マインドは、事前予想の57.0(前月は56.8)に対して実績は59.1と大幅に上ぶれし、市場が期待する「FRBの利上げ姿勢のスローダウン」とは逆の方向の内容でした。

 

発表を受けて、米国株、米国債券ともに下落、ドル円は上昇と、理屈通りの反応となりました。もはや市場の波乱要因である短期ポジションの偏りは、完全に解消された状況である現れだと思われます。

 

今週は、13日に米CPI、14日にFOMCがあります。CPIの事前予想は、総合で前年比+7.3%(前月は+7.7%)、エネルギーと食品を除くコアでは+6.1%(前月は+6.3%)となっています。原油価格が大幅に下落しているため、市場の注目点は総合よりもコアだと思います。もしコアが上ぶれしたら、翌日のFOMCにも影響するとの織り込みで、米国株、米国債券ともに大幅下落が見込まれます。

FFレート先物20221212

14日のFOMCでの注目点は、利上げ幅が0.50%なのか0.75%なのかよりも、2023年の利上げ姿勢に関してどのような言及があるか、でしょう。現在の市場は「2023年3月を最後に利上げ停止、9月から緩やかな利下げ開始」を織り込んでいますが、もしこの見方を明確に否定する発言があれば、ネガティブ・サプライズとなるでしょう。今回はドット・チャートが発表される会合なので、前回からどのような変化が示されるか、も注目です。前回(9月21日)は2023年末予想中央値は4.6%、2024年末予想は2%台から4%台後半までかなりばらけて中央値は3.9%でした。これらが今回どのように変化するか、がFRBの今後の方針を市場に示す、言葉よりも強力なメッセージになります。

FOMCドットチャート2022年9月21日時点