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2022年5月12日のマーケット・コメント

米CPI-日米ともに株は一旦リバウンドか

 

昨日発表された米国の4月分のCPIですが、事前予想の前年比+8.1%、前月比+0.2%に対して、実績は前年比+8.3%、前月比+0.3%と、前回のそれぞれ+8.5%と+1.2%から減速するという予想通りにはなりましたが、予想ほどの減速はしなかった結果となりました。それを受けて米国債券市場は上昇(金利低下)し、米国10年国債利回りは前日の2.99%(期待インフレ率2.65%&実質金利0.34%)から2.93%(期待インフレ率2.74%&実質金利0.19%)に低下しました。米国株は始めは反発の動きとなっていましたが、場中に下落に転じて結局3指数ともに年初来安値更新となりました。

 

3指数の25日線との乖離率は、NYダウが-5.7%、S&P500が-8.1%、NASDAQが-11.8%に達しています。25日線との乖離率は、通常は5%を超えると売られすぎ、10%を超えることは強烈な悪材料を受けて数年に一度あるかないか、ということを考えれば、そろそろ一旦下げ止まりから反転するタイミングだと言えます。CPIの上昇減速を受けて、債券、株ともに反発というきれいな形にはならなかったものの、今日発表のPPIも上昇減速が予想されており、予想通りに上昇減速となれば米国株も反発する可能性が高いと思います。ただ、それは下落基調の途中での戻りに過ぎないことを忘れるべきではありません。

S&P50025日線乖離率20220518

(5月18日追記;乖離率のチャートに誤りがあったため、差し替えました。)

妙に下げ渋っている日本株ですが、その要因は今期業績見通しの「ガイダンス・リスク」が懸念していたほどではないことだと思われます。昨日はトヨタ(7203)が場中に業績発表を行い、今期業績見通しをコンセンサスの10%増益に対して20%減益と発表して、株価は急落しました。しかしよく見るとドル円の前提が115円であり、前提を125円にすると10%に満たない程度の減益となります。今日のトヨタは朝方売られた後、反発に転じています。

 

結論として、日米ともに株は一旦反発し、その後あらためて下落するという展開を予想します。基調としては下落なので、基本は「押し目買い」ではなく「吹き値売り」なのですが、機敏に動ける方は現状水準の日経平均26,000円の水準で買って、27,000円近辺で買いポジションを利食い、27,000円台は売り上がりで売りポジションを取っていく、という対応が有効だと思います。