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2022年7月26日のマーケット・コメント

ウォルマート下方修正-インフレの悪影響顕在化

 

昨日の米国株の引け後に、米小売大手のウォルマートが2023年1月期の当期利益が13%減益になる見込みだと発表しました。1%の減益見通しからの業績下方修正です。その背景に関しては「高インフレを受けて、消費者は食料品への支出を優先し、大型商品の買い控えが起こっている」と説明されました。株価は時間外取引で10%急落しています。同業のターゲットも同様の理由で、今年2回目の業績下方修正を発表しており、いよいよ高インフレが企業業績に及ぼす悪影響の顕在化が始まった印象です。

 

可処分所得の伸びがインフレに及ばない状況では、消費者はエネルギーや食料など、節約が困難な消費を優先し、衣服や耐久消費財など節約可能な消費を控えるという行動に出ることが想定されていましたが、いよいよそれが現実となってきました。企業にとっては、エネルギーや原材料などのコスト上昇が、マージン圧迫要因になることも想定されており、今後の企業業績発表でそれも現実となってきたことが明らかになるでしょう。

 

先週の日本株は、買い戻し主導の典型的なベアマーケット・ラリーで、日経平均は27,000円台回復から一気に28,000円トライまで上昇しましたが、買い戻し需要が一掃されたことで急落が起こり易い状況となりました。7月27日FOMCと業績先行き懸念により、8月は最低でも5月と6月に2度安値となった25,000円台半ば、最大では3月安値(24,682円)を下回り強いフシメの24,000円までの下落があると予想します。

 

なお、日本の4-6月期企業業績発表は、今日から本格的に始まり、8月第2週まで続きます。