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2022年9月1日のマーケット・コメント

外人投資家売買動向アップデート

 

本日引け後に発表された主体別売買動向での、外人投資家の手口を以下にアップデートしました。カッコ内はその週の株価動向です。

 

6月20日の週(上昇):現物株1,657億円の売り越し、先物1,505億円の売り越し

6月27日の週(下落):現物株3,673億円の売り越し、先物989億円の買い越し

7月4日の週(上昇):現物株4,308億円の買い越し、先物7,592億円の買い越し

7月11日の週(上昇):現物株1,443億円の売り越し、先物4,267億円の売り越し

7月18日の週(大幅上昇):現物株1,920億円の買い越し、先物6,946億円の買い越し

7月25日の週(小幅下落):現物株3,083億円の売り越し、先物1,592億円の買い越し

8月1日の週(上昇):現物株821億円の売り越し、先物4,191億円の買い越し

8月8日の週(上昇):現物株1,229億円の買い越し、先物2,699億円の買い越し

8月15日の週(上昇):現物株223億円の売り越し、先物4,265億円の買い越し

8月22日の週(下落);現物株1,213億円の売り越し、先物2,539億円の売り越し

 

注意点です。明らかな株価下落が始まったきっかけは、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長講演です。それは日本時間で言うと26日午後11時でしたが、26日の先物イブニングでの取引は29日約定の扱いになるため、上記の8月22日の週の数字には含まれていません。

 

先物主導で大幅上昇して、明確に27,000円を上抜いた7月18日の週以降の合計は、現物株が2,191億円の売り越し、先物が1兆7,154億円の買い越しです。22日のイブニング以降、先物をどのくらい売りこしているか不明ですが、今週米国株に対して日本株が下げ渋っていることや、7月20日の大幅上昇前は26,000円だったことを考えると、解消されるべきロング・ポジションはまだ相当程度残っていると思われ、昨日のコメントでもご説明したように、いずれドスンと下落して米国株に対して帳尻を合わせる展開となると予想します。